ロン毛取立人

戦慄怪奇ファイルコワすぎ!と逆転裁判とワンピースで身体の半分が構成されている腐女子です。

梶ちゃんの事がめちゃくちゃ好きな貘さんを冷静に振り返ろう

ブログタイトル通りです。

 

オタク!!「嘘喰い」読んでるか?!!?!!?

 

読んでなかったら今すぐに読め!!!!!!!!!

2万円くらい握りしめてもらえたら全巻買えるので全買ってくれ!!!!!

全巻49巻を買うのは困難な人は屈指の名作エアポーカー編が終わるまで買ってください!!! 

 

 

43巻です。とってもお得ですね。

 

まさかいないとは思いますが念のために書いておくと、嘘喰いというのはかつて週刊ヤングジャンプで連載されていた、まじで地球がひっくり返るほど面白いギャンブル漫画です。良質なギャンブルと、同じくらい血湧き肉躍る暴力を真正面から浴びる事が出来ます!

 

 

というわけで、今回はこのブログを書き始めて以来はじめての、一つのCP(貘梶)についてひたすら書く記事です。なんと!今までも色んな"思想"をブログに書いてきたがCPについて語ることはなかった……だがもうダメです。ロン毛取立人の理性は終わりです。

 

当たり前ですがネタバレしかないし未読者の方には全く配慮していないブログになるので、とにかく全人類嘘喰いを読んでください。

 

 

 

ではまずは二人の関係の前提を振り返っていきましょう。

 

貘さんは言わずと知れた絶対的主人公。

兎に角顔はいいわ頭脳はピカイチだわ体力ゴミカスだわでやりたい放題魔性の男をしてますね。

 

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流石は公式で散々悪魔やら女狐やら言われてる男は風格が違う。

 

対して梶ちゃんは「嘘喰い」のもう一人陰の主人公ですね。

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未だにこの表紙で梶ちゃんが喰ってるイカみてえな奴が何なのか分からない。

 

第一話では本当に普通の一般人だったのが、ぶっ飛んでる文字通りの死闘を経て成長し、最終的に裏社会の男どもにモテモテになる過程が愛おしいね……。最後までいったら少なくとも貘さん含め3人は梶ちゃんの事好きだからね……。

 

そんな二人の関係性は「友人」「信頼のおける仲間」「恩人」「(ほぼ)家族」「師弟」「憧れ」「命よりも大事(主に梶ちゃんが貘さんに対して思ってる)」と、回が進むにつれてどんどん複雑になっていくところが、……良い!!!

 

私にも「いや、貘さんと梶ちゃんはそういうんじゃ、……ねえから!!」と思っていた時期もありましたが、エアポーカーを経てからは「いやこれ恋愛感情無い方が逆に不健全じゃない??」と思うようになりました。人間って不思議ですね。

 

 

基本的に嘘喰い本編を読んだ後に読者に強く残るのは貘←梶のデカ矢印だと思います。

 

基本的に梶ちゃんは最初からずっと貘さんの事を考えているし、ず〜っと貘さんの背中を追い続けているので、梶ちゃんが懸命に向けてる感情の方が印象に残りやすい。

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基本的に梶ちゃんのスタンスが"犬"そのものなので、つい応援したくなってしまう。矛盾遊戯の上のコマとかは印象的ですね。まさに犬だ……。

 

貘さんに大きく人生を良くも悪くも狂わされた梶ちゃんが、追いかけるには遠すぎる貘さんになんとかして数ミリでも追いつこうとする姿が、私を狂わせるわけです。

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この見開きは強くあろうとする梶ちゃんを象徴するページで、全梶推しが泣くところですね。

 

つまり何が言いたいかと言えば、とにかく嘘喰いは初見ではどうしても梶ちゃんから貘さんへの矢印を認識しがちなんですよ!!

 

だがしかし待ってほしい。

 

梶ちゃんに憧れられてるばかりの貘さんだが、細かいところをみると「ん??」という描写が、結構……ほんとに結構ある!!!

 

というわけでこれは貘梶の腐女子が特に印象に残っている、「貘さんお前それはいくらなんでも梶ちゃんの事好きすぎるやろ」シーンを努めて冷静に振り返る記事です。

 

 

パチ屋の出会い

 

貘さんと梶ちゃんのファーストコンタクトはパチンコ屋だということは皆さんご存知の通りですね。

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相手の嘘を喰って勝負に勝つこの漫画において、馬鹿正直に親切心から貘さんにボーナスタイムの存在を教える梶ちゃんの、この漫画における圧倒的なヒロイン力を伝える名シーンです。

 

49巻の最後まで読んでもまじで何で貘さんがあの時パチ屋にいたのかわかんないのがまた面白い。

見た目はピカイチだが内容はクッッソ微妙でお馴染み実写映画の方が二人の出会いがまだ百歩譲ってあり得そうなところなのがまたじわじわくる。

 

このパチ屋での出会いから二人は即AVを一緒に見る仲(???)になるわけですが……。

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腐女子に擦られ続けられてるシーン。

 

 

嘘喰いを始めて読んだ時は最初の三話くらいは貘さんが梶ちゃんの日常の困った!を解決するほのぼのストーリーだと思っていたわけですが、廃ビル編になってから様子が変わってきます。

 

貘さんはどこをどう見ても100%一般人そのものの梶ちゃんを裏世界のギャンブルへと誘う。

普通であれば絶対に割に合わない。序盤の梶ちゃんは基本役に立たない。梶ちゃんも貘さんも普通に死ぬ可能性がある。一体なぜ貘さんは梶ちゃんをそばに置いていたのか。

 

——その答えは外部インタビューで作者の迫先生が教えてくれていた!!!

 

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そして梶の人柄を好きになったからです。

そして梶の人柄を好きになったからです。

そして梶の人柄を好きになったからです!?!?

 

……え〜、取り乱しましたが、つまり貘さんにはなんの裏もなく、パチ屋でボーナスの存在を教えてもらった時から「え〜!?なにこの子めっちゃ優しい好き〜!!」ってなってたわけですね〜ってちょっと待てぃ!!!!

 

失礼しました。つい千鳥になってしまいました。

 

 

貘さんは最初から梶ちゃんへの好感度ほぼMAX状態で始まっているのが偉大なる迫先生によって明かされました。

 

序盤の貘さんは結構オラオラ系でぐいぐい引っ張っていく兄ちゃんような言動が目立つのですが、根本にあるのは「やだ〜この子めっちゃ好き〜!」なわけです。

好きすぎるな、梶ちゃんの事が。考えてる事着せ恋の喜多川海夢と同じだぞ。

 

多分このインタビューで一番ダメージ受けてるのは間違いなく貘さん。主人公なのに。完結記念インタビューなのに。

 

②俺のもんだ発言

 

 

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あまりにも多くの腐女子を叩き落とした伝説のセリフですね。石油王のセリフだよこんなん。

 

そしてやはり注目していただきたいのは貘さんの表情。

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梶ちゃんの身を案じている時の貘さんの表情がこれで(やさし〜!!!)、

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梶ちゃんのろくでもない親を見つけて俺のもん発言する直前の顔がこれです。怖い!!同じ「……」でも全然違う!!

絶対に生涯梶ちゃんは貘さんのこの表情を知らないだろうという確信!

ちょっと梶ちゃんの事好きすぎるでしょ。

 

腐女子は未来永劫この発言をしゃぶりつくすしかねえんだ……。

 

あとこの序盤も序盤の段階で梶ちゃんは一緒にAVを見ていた部屋を引き払って貘さんと一緒にホテル暮らしをしているというところもグッときますね。

囲ってる!?!

 

③道を踏み外す

 

舞台は進み警視庁の迷宮の中ですが、ここにきて個人的に一番貘さんが梶ちゃんの事好きすぎてどうしたんだと思うシーンがあります。

 

それは門倉立会人が作った迷宮が、Blackというゲームを元に形成されていると貘さんが確信するシーン。ぶっちゃけややこしいので説明が難しいのですが、とにかく貘さんはその悪魔的頭脳を持って迷宮の全貌を暴いていきます。

 

そして問題のシーン。

 

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いやこれは貘さんが冴えてるだけでは!?!!?!!

 

梶ちゃんのおかげで〜とか言ってるけど梶ちゃんはその時割と自分の事で手一杯だし貘さんを助ける意図は一切なかったと思うが?!!?!

 

いや確かに梶ちゃんのメールの一文がきっかけでひらめきを得たところはあるかもしれませんが、それにしたってデカく言い過ぎでは?!梶ちゃんのこと大好きじゃん!!!!?

 

百歩譲ってLファイルの件では梶ちゃんは確かに冴えてた!それはナレーションの人も言ってるので確かなんですよ!

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でもそれ以外は貘さん無意識に梶ちゃんの事持ち上げすぎじゃない??!

 

このように嘘喰いでは、どう考えても自分が冴えすぎてるだけなのを「梶ちゃんのおかげ、梶ちゃんがキモ冴えてるわ」とか言ってしれっと梶ちゃんの手柄にしてる貘さんが描写されます。

 

梶ちゃんは特に何もしてなくても貘さんの中で勝手に好感度が上がり続けている訳ですね。ちょっと怖くなってきた。

 

梶ちゃん主人公の恋愛ゲームがあったら、何もしなくても貘さんルートには行けるってコト!?シンプルバグじゃん。

 

④ずるい男・斑目

 

基本的に貘さんは対梶ちゃんに対してズルすぎるスタンスを取っています。

 

それは「梶ちゃんの人生狂わせるだけ狂わせておいて、最後の選択は梶ちゃん自身でさせている」事です。

 

プロトポロスでの卍の時も

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ここまで言っておきながら次のページでは「彼が望むなら協力して欲しい」っつってるんですよ!!

 

な〜にが望むならじゃ!!!!どう足掻いても逃げられないところまで梶ちゃんをズブズブにしてるのは貘さんやろが〜〜い!!!!あと望むならとか言っときながら実際に梶ちゃんが貘さんから距離取ったら地獄の果てまで追っかけてきそうなのはお前お前お前〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!

 

……失礼しました。もう努めて冷静とか無理です。貘さんが強すぎる。

 

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確かに貘さんは最序盤から梶ちゃんの事がめちゃくちゃ好きなので、このスタンスは揺らいでいません。ずっと「無理してついてくる事ない」とは言ってるんです。

 

でも湿度が違うじゃん!!!!!!!!!

7巻と30巻では同じ意味のセリフでも貘さんから梶ちゃんに対する湿度が違いすぎるんだよ!!!!!

 

因みに貘さんはこんな事を言っておきながら、「おれのかんがえたちょうかっこいいかじちゃん」の幻覚を心の中に飼っています。

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これは貘さんが溺死間際に見た激烈に成長した梶ちゃんとハルと一緒に屋形超えをするというめちゃくちゃ都合の良い幻覚。

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脳内で自分の生み出した梶ちゃんと自由自在に会話することもできる!!ちょっと何言ってるんだ??

 

意味わからん……手放す気一ミリもねえだろ……梶ちゃんに選択させてるようで全然させてないよこの男……。

 

貘さんが「最強の梶ちゃん」の幻覚を見ている横で梶ちゃんが「自分がずっと願っていた、誰かに必要とされ、その上で格好良い死を与えてくれる存在」としての貘さんの幻覚を見ているところもポイントが高い。なんだこの二人。

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梶ちゃんがこんな事を考えている一方!!!

貘さんは「超カッコいい俺の梶ちゃんとドキドキワクワク最高の屋形越え!!」みたいな事を考えてるんだからその差がひどい(褒めてます)

 

いやでも改めて振り返ると貘さんのなかで理想の梶ちゃんが美化されまくってて笑えてくるな……梶ちゃんの中では死神なのにな……。

 

 

 

⑤終わりに

 

特に印象に残っている貘梶論拠シーンをご紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか。

 

自分でも纏めてて、思ってたよりも貘さんが梶ちゃんの事めちゃくちゃ好きでびっくりしました。運命力ってこういう事を言うのかもしれません……。

 

私は嘘喰いと出会ってから、ずっと梶ちゃんが貘さんに屋形超えを挑むところを考えては苦しくなっています。して欲しい〜〜〜するな〜〜〜!!あ、でも嘘喰い80巻で貘さんと真の意味で対等になる為にホテルを出ていく梶ちゃんを見た時は屋形越えの布石か?!っと思って身構えましたが、その後もずっと仲良くしてくれていて嬉しいです。一生一緒にいてくれや……(流れるように全部ない話)

 

でも、嘘喰い梶ちゃん屋形越え編はないけど!!貘梶は、"ある"ので、そこだけはよろしくお願いします!!

 

 

最後に、貘さんが確実に絶頂したであろうシーンを貼ってお別れといたしましょう。

 

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う、うれしそ〜〜〜!!!!!!!!

基本的に貘さんは梶ちゃんが劇的に成長する瞬間に立ち会えてないので、成長した梶ちゃんが盤面を支配する場面を見て絶対に興奮していると確信しています。私はこのコマを斑目貘の抜きどころ」と勝手に名付けています。

 

では、一回貘さんがエクスタシーしたところで、私はエアポーカー編とKY宣言編を読み返してきます。それじゃあ!皆さんも読み返して下さい!