久しぶりのブログタイトル通りの内容である。
オタク、シン・ウルトラマンみた???????
私はつい先程、公開初日に見てきた。しかも人生初のIMAX(4DXはモルカーの劇場総集編で体験した)
見てないなら、まずは劇場に向かって走れ!!!
何故ならこの記事にはそこそこのネタバレとオタクの与太話が大量に含まれているからだ!!見てからでも遅くない、多分。この映画、初見でもだいぶわかりやすく作られてるから!!(だが流石に庵野秀明完全初見だと度肝抜かれる)
と、言うわけで、今回のブログは
ウルトラマンをまじで一ミリ程度しか知らないオタクが公開初日に見に行って、「ウルトラマンって爆裂萌えキャラだな……」と認識を改めるまでの経緯を綴る。
この記事を書いた人間について
冒頭にも述べた通り、私はウルトラマンをまじで一ミリ程度しか知らない。
なんかタロウがいて、ウルトラ母みたいなのがいて、十年くらい前につるの剛士がドラマに出てたんだっけ? あと三分くらいしか地球にいれないんだっけ? くらいの知識しかない。
ウルトラの母はこれらしい。強烈な見た目だ……。
ドラマを一度も見たことないし、なんかシュワッチ!!ってしてる感じのイメージしかない。
そんな人間が、何故公開初日に勇んで鑑賞しに行ったのかと言われれば、それは単にシン・ゴジラと、米津玄師がいたからである。
2016年、私は人生で初めて特撮映画を見た。それがシン・ゴジラだった。私と同世代なら、そんな人も多いと思う。
一人劇場に見に行った。その数日後、この映画が噛み砕けなくて、もう一度見に行った。私の人生の中で、同じ映画を見るために劇場に足を運んだのは生まれて初めての経験だった。あの、俗に言う内閣総辞職ビームをもう一度見たいと渇望してしまったのだ。
巨大不明生物による蹂躙、哀愁、絶望、そしてほんの僅かな希望。それを求め、私の心はゴジラに支配された。劇場で見れてこれほど感謝した映画もない。ジブリ表現の様に、全身の毛が逆立った。
神とも悪魔とも形容できる、作中の日本と私の心を荒らしまくった巨大生物。人類よりも遥かな高みにいる存在にしがみつこうとするちっぽけな人間。それが対峙する。
その後のTwitterでのシンゴジラリアルタイム実況も含めて、何物にも変え難い映画体験だった。
そんな映画を撮った庵野秀明が、今度はシン・ウルトラマンを撮る。
そして主題歌は米津玄師だった。私は米津玄師と常に同ジャンル同カプ同解釈という奇跡のオタクである。(オタクの戯言)
Lemonにアイカツのカレンダーガールを重ねて涙し、ニコニコのゴーゴー幽霊船の手描きMADで興奮し、感電MADでイカれてしまった米津玄師を見てきた。
米津玄師が主題歌を担当する映画・ドラマはハズレがない——それだけが、それだけで私がこの映画を観る理由には十分すぎる程だった。
でもウルトラマンってぶっちゃけ不気味じゃない?
この映画は始まって五秒でめちゃくちゃ強烈で濃厚な"""庵野秀明"""の原液みてーなもんをひたすら見せられる。
観客に理解させる気は一切ない速度で、濃い情報がひたすら流し込まれる。絶対に一回見ただけでは理解出来ない。
矢継ぎ早にひたすら怪獣が日本に現れては人類の知恵と兵器によって駆除される情報を流される。(この時点でめちゃくちゃ人類すごいと思った)
最初はシンゴジラみたいな巨大生物が現れて日本は大混乱に陥るのだが、それも数度になると日本人はそれに順応して対応が素早くなってくる。防災庁という省庁を作り、体系を整え、不足の事態にもプロフェッショナルが即座に対応するようになる。小学生は学校への登校中に昨日現れた怪獣について熱く話す。……人間、まじで順応はえぇ〜!!多分私が作中にいても慣れていく気がする。
そんな日本でも、対応がめんどくさくてたまらん怪獣が出てくる。電気食べるし、駆除しようとしてもミサイル撃ち落とすし、ついでに透明になる。そんな奴(その怪獣すらも元ネタがあるらしいが、前述した通り私はウルトラマンを知らないオタクなので全く分からない。でも問題ない)
そんな中、颯爽と現れたのが、——そう、ウルトラマンである。
…………ぶっちゃけ、かなり不気味じゃない?
これはウルトラマンまじ初見の令和クソオタクのカスみたいな意見なのだが、ウルトラマン、めっちゃ怖くない? これは私が太陽の塔に言い表せない恐怖を覚える感性のオタクだからかもしれないが。
何を考えているのか分からない顔立ち、敵か味方か、意思疎通出来るのかも分からない圧倒的人外の風貌。銀色でメタリックな身体。人間によく似た身体こそ持っているが、何もかもが違う。
兎に角、この得体の知れない感じが、私に恐怖心を抱かせる。
正直、深夜にウルトラマンが立ってるのを見たらびびって失禁すると思う。
とまあ、この映画の主人公をボロカスに言ってしまったが、これが令和のウルトラマン初見オタクの純粋な感想だった。
だが安心して欲しい。
ウルトラマン登場から十分後にはめちゃくちゃな萌えキャラになってるから。
ウルトラマンは爆裂萌えキャラ
ウルトラマンは怪獣と戦う。人類を守る為に。
何を考えているのか分からないのは、ウルトラマンもゴジラも同じだ。人類と同じ言語は持たないし、得体の知れない光線を出す。
だが、ウルトラマンはゴジラとは違う。明確に、人類を守って戦う。何も言葉は介さないが、行動と佇まいだけで人類に圧倒的な「安心」を与えてくれる存在だった。
これまたボロカスに言うのかと思われるかもしれないが言わせてもらうと、特撮をほぼ知らない私のような人間がウルトラマンを見ると、節々に「ダサカッコ良さ」を覚えた。
このポーズで筋トレ一歩手前みたいな足の曲げ方してビーム撃つの、冷静にこれだけを事実として抽出して見ると、ちょっとダサくない?……これ以上はファンを殺しそうなのでやめておく。
だが、このちょっとした垢抜けなさが、ウルトラマンを爆裂な萌えキャラにしていると思った。
何を考えてるのかまるで分からない巨人が、
こんな元気いっぱい!!太陽さんさんにっこにこ!!みたいなポーズで突然現れて(作中のシーンはシリアス一辺倒だが)
ものすごくよい姿勢でくるくる回りながら戦い、ちょっとダサいビームの撃ち方をするの、
めっっっちゃ可愛いのよ、これが……
ウルトラマンは戦い始めた瞬間にめちゃくちゃ萌えキャラになる。
何も喋らないし、何考えてんのかわからないから、登場シーンではひたすらに不気味さしか与えないウルトラマンが、言葉よりも雄弁に、戦う姿を見せるのだ。
物語序盤では、ウルトラマンがただの巨人ではなく、人間(どすけべな斎藤工)となにやら凄い力で融合した、人間でも外星生物でもない中間の存在である事も明かされて、ウルトラマンへの感情移入が止まない。
気付いた時、私はあんなにも不気味だと思っていたウルトラマンを、心の底から応援していた。
たった二時間かそこらで、ウルトラマンは私のヒーローになった。
人間を愛し、人間の可能性を愛した故に、死ぬ覚悟で地球を守ったウルトラマンに、私も愛で返さなければならないと思った。その結果がこのブログである。
この映画は観客をウルトラマンに激萌えさせ、ウルトラマンというヒーローを心に住まわせる為の映画だった。
シン・ゴジラではゴジラ対人間の構図になっていた為、ゴジラに怯えながら、人間がんばえ〜!!と応援する事が出来た。
この映画では、その人間のポジションがウルトラマンなのである。そんなん応援するしかないやん!!!!
今作のウルトラマンは可愛い。小難しい単語がひたすら並ぶ今作で、これだけは確固たる、分かりやすい事実である。(だがめっちゃ楽しい娯楽エンタメ映画なので、気負わず劇場へ行け!!)
そして、可愛いと同じくらい、ウルトラマンは「正義と真実と美の化身」だった。
ただ美しかった。その姿も有り様も、立ち姿も。
不気味だと思ったのはほんの数分だけだった。後はウルトラマンの持つ力に、圧倒的速度で吸い込まれていった。
正直、シン・ゴジラを過度に期待しすぎると肩透かしをくらうかもしれない。
だが、空想特撮映画として、ウルトラマン激萌え映画として、この映画は五百億満点だ。決して損はしない。メインの人間達もそれぞれに良い味を出しているし、人間の底力をこれでもかと見せてくれる。あとシン・ゴジラ観に行った人はにやりと出来る色々もあるので観に行って欲しい!
てかこのブログ記事だけだと津田健次郎のやたらいい声の敵とか山本耕史の蠱惑的な演技とか全然書けてないから、まじで見に行って男のサイコ〜さと強い長澤まさみをめちゃくちゃ浴びて欲しい!!
ありがとう庵野秀明!
ありがとう米津玄師!
私にウルトラマンは萌えて燃えるという事を教えてくれてありがとう!!
シン・仮面ライダーも楽しみにしてる!!
この曲を最後に聴いた時、ものすごく爽やかな気持ちになりました……
もう一回私は米津玄師聞いてくるので、それじゃあ。