オタクは「村焼き」が好きだ。
またもや開幕クソでか主語だ。もう癖だから仕方がない。オタクは戦闘民族なので、常に焼ける村を探してこの世を彷徨っているのだ。だが、世の中はそんな簡単に村を焼く事を許してくれない。そもそも焼いたら犯罪だ。
でも焼きたい……村を焼きたくて焼きたくて気が狂ってしまう……
そう思っている画面の前の貴方。一刻も早く病院に行くか、それか刑務所にぶち込まれる前に、是非やって欲しいゲームがある。
メギド72だ。
因みになんでタイトル画面で二人が泣いてるのかは分からない。主人公(男の方)はストーリー中で二回くらい号泣するが、隣にいるピンク髪のオッパイのでかい女の子は本当になんで泣いてるのか分からない。
メギドユーザーは皆、強制的にこのインパクトの塊のようなタイトル画面を見る事になる。どんなファーストコンタクトなんだ。これだけでめちゃくちゃ人を選ぶが、逆に言えばこのタイトル画面で爆笑できた人間はオタクとしてメギド72に向いている。
画面の前の貴方はマスターにプロデューサーに転校生に忙しいかもしれない。ただ、並行して「ソロモン王」になれる生活は中々悪くないと私は思う。
今回は、そんなメギド72について少し語ろうと思う。どんなゲームかというと、公式がミリしらを用意してくれるゲームだ。
【200投稿達成🎉】
— ルネ@[公式]メギド72 (@megido72) 2019年6月27日
「 #メギドハジメドキ 」のハッシュタグの投稿数が200を達成いたしましたので、報酬として「ミリしら72 用紙(祖)」を公開いたします✨
まだまだ、皆さまからのご投稿もお待ちしております(。>ω<)ノ
▼DLはこちらhttps://t.co/Bm2yvo17aM#メギド #メギド72 pic.twitter.com/SHer1nyUYW
正直よく分からないと思う。でも大丈夫、皆分かってない。
正直ミリしらをやる量が尋常ではないのでやる気力がある人間は先にアプリインストールをした方が良いと思う。
メギド72とはメディアビジョンが開発し、DeNAが運営と配信を行っているスマホゲームだ。今まで家庭用ゲームの有名タイトル(ワイルドアームズ、蒼き革命のヴァルキュリアなど)を開発してきた会社のタイトルである。正直分からなくても大丈夫。それで敬遠するにはあまりにも勿体ないゲームだ。
メギドはSNSにて、口コミで広まってきたゲームだ。(何故なら広告費を開発費に回してしまったのだと言われているレベルで広告が下手だったからだ。今でもちょっと下手だ)
ちなみに現在も#メギドハジメドキというTwitterのハッシュタグを使って公式がユーザーに宣伝するよう呼び掛けている。このタグは一種のユーザー大喜利大会のようになっているので、気になる人はアプリをインストールする片割ら一度覗いてみて欲しい。
狂気をその肌で直に感じる事が出来る。
水曜どうでしょう視聴に向いている人間は「シェフ大泉 車内でクリスマスパーティー」を見れば大体選別する事が可能なように、メギド72に向いている人間はこのタグが肌に合うかで大体分かる。何故ならば、メギドユーザーは(運営含め)こんなのばかりだからだ。
#メギドハジメドキ
— そとgara (@ArigatouRici) 2019年6月25日
すごい!クリ○ゾンの格好の餌にされそうなくっころプライド激高えっち女騎士だ!
そう思ってメギドを始めたあなた!
えっちはえっちでも、ヘルのほうだァァァーーー!!!!!滅びろォォォーーーー!!!!!!!!
ゴジラに蹂躙される哀れな人間の気持ちを共に味わいましょう pic.twitter.com/z7hIbg9sm1
これは意外にも伸びた最強の女をプレゼンする私の呟きだ。このくっころ女騎士のような悪魔はべらぼうに強い(どれくらい強いのかというと、ゴジラの擬人化とプレイヤーにあだ名をつけられるレベルで強い。もう災害レベルだ)のでプレイした事が無い人間にしかエロ同人が掛けないとまことしやかにささやかれている。絵心があってメギドに触れたことがない諸兄は何卒この女、アスモデウスのエロ同人を描いて欲しい。正直滅茶苦茶見たい。
さて、話は冒頭に戻る。何故村を焼きたい人間はメギド72に向いているのか?
その理由はずばり、主人公の住んでいた村はプレイ開始10分でちりちりに焼ける為である。
これはこのゲームのプロローグの終盤である。まだプレイヤーはチュートリアルしかさせてもらってないのに、主人公に降りかかる不幸はあまりにも大きい。
まだ早すぎて感情移入も出来てない。
このゲームの大まかなストーリーを説明しよう。
「人間界に資材を求めて悪魔が攻めてきて、それに対抗して天使が悪魔と戦争を起こすと、とばっちりで人間界が滅んじゃうから、それを阻止する為に悪魔界を追放されちゃった元悪魔達と力を合わせて戦おう!」
……という話だ。
主人公である少年(≠プレイヤー、男固定)はその元悪魔(メギドと呼称される)の本来の力を、身に着けている指輪の力を使用して取り戻す事の出来る「ソロモン王」として、戦いの中に身を投じていく事になる。
彼は全身に刺青がある大変奇抜な格好をしているがこれにはちゃんとした理由があるのでそれはプレイしてから確かめて欲しい。オタクは皆その理由を知って咽び泣き、そして大半は死んだ。
この世界ではとにかく人がポンポン死ぬ。プレイ開始冒頭の村焼きもさることながら、常に「世界が滅びるかもしれない」という思考が蔓延している世界なので、命がけの人間の汚い部分がこれでもかというほど描写され、内ゲバで死ぬ事もある。というか仲間の一人が村を焼く主犯格だ。
フォルネウスというめちゃくちゃ顔の良い優男は自らの手を一切汚す事なく、主人公に止められる事も無く(というか主人公と出会う前の話だ)、村を焼く。誰が言ったかガウェインの顔をした殺生院キアラ。(なんでこんな奴が仲間側にしれっといるんだ)
モブに名前が付いている程度ではまず生きていけない。メギド個人の人生に欠かせない重要人物でもない限り、個別グラが用意されていないモブキャラは確実にこの世界では生き残れない。
この世界で夢女子になろうと思ったら、まず手始めに村を焼かれるイベントを乗り越えて、登場する敵キャラに無残に殺されない強運、それと鋼メンタルの持ち主である事が絶対条件である。なんやこの無理ゲー!
ゲームシステムについては滅茶苦茶奥が深く、適当な編成でボスに挑んだら死ぬ事もざらにある。何よりもメギド自身の個性を理解し、戦略を考えていく必要がある。
幸いにも有志wikiの内容はとても充実しているし、公式サイトであるポータルでは、メインストーリー2章(現在6章まで配信中だ)までの攻略が詳しく書かれている。なんやこのソシャゲ……。
ゲーム性の説明は他の詳しいブログに任せるとして、とにかく楽しい事は確かだ。オリジナリティがありすぎて文字で説明するのが難しいので実際にやってみるのが一番だ。そこにはポチポチゲーを超えた何かがある。
ではこのゲームの登場キャラの説明をしよう。実際ここが一番大事だ。メギド72には個性豊か(過ぎる)キャラが多く存在する。
まずはこの人。全員配布のマルコシアスだ。
この人はミリしらでは確実に「戦闘が苦手で回復タイプの温和なお姉さん」枠になるが、実際はその真逆だ。彼女は正義という看板を掲げ、バカでかい銃を振り回し敵をなぎ倒す悪魔ハンターとして過ごしている。
キャラ毎に設定されている奥義(このゲームでの切り札にあたる)での「私の本性は獣! 嵐の如き破壊の力!」という、とても強い掛け声からプレイヤーの間では「私本性獣嵐如破壊力」さんと呼ばれて親しまれている。あと普通に可愛い。
彼女は悪魔と戦っていく上でチートとも呼べる特性「悪魔特攻」(特攻相手に対して与えるダメージが2倍になる)を所持している。これが多くのボスに大変刺さるので、ゲームを始めたソロモン王は大体皆彼女のお世話になる。彼女の奥義台詞を聞かない日はない。
あとキャラ毎に存在する個別ストーリーでめちゃくちゃ愉快な殺人鬼が登場するので是非見て欲しい。全員見れるから。
彼の他にもメギドには愉快なモブが多数登場する。その大半が惨たらしく死んでしまうが、死ぬ前の彼ら彼女らの晴れ舞台をどうか心ゆくまで堪能してほしい。それも一つの愛の形だ。
二人目はこの子だ。
私の推しキャラ、ティアマトだ。
彼女は普段は本当に可愛いのだが、主人公に恋(暫定)し、その気持ちが暴走して時々ちょっっっと凶暴になっちゃう女の子だ。その性能もすさまじく、とある条件を満たすと高い攻撃力がさらに上がっていき、最終的にはゴリラのような超火力を叩きだす。
馬鹿が考えたような高火力の代償としてか、その分育成はちょっと大変だが、これは愛の試練に過ぎないから真の愛を育んでいる我らプレイヤーならお茶の子さいさいだ。何にも難しくない。
(因みに彼女は公式でゴリラに例えられている。本当に可愛い子だ……)
声も仕草も性格も、何処をとっても本当に可愛い。因みに7月2日に発売される指名チケットでは彼女が直接選べる。実質無料。ぜひDLしてティアマトの可愛さを堪能してほしい。私は彼女と結婚を前提に清いお付き合いを始めようと思っている。
では、あと一人を紹介してメギド72のプレゼンを終わろうと思う。
またまた全員配布キャラの一人、その名はミナミコアリクイ。嘘だ。バラムだ。
こいつは「不死者」と呼ばれる寿命がとても長い男であり、追放された悪魔が人間界でどうにかしてやっていこうと色々行動する「調停者」である。名前はカッコいいが、仲間になってからは「判定者」みたいになっている。因みに先程紹介した私本性獣嵐如破壊力さんからは、名指しで「悪」と認定されている。ストーリーの中で一番最初に登場した不死者だが、主人公達のパーティとは長く対立を続ける。その分彼が仲間になるステージの戦闘BGMはとても素晴らしい。
こいつがまたエモの塊のような男で、寿命差はとんでもなくある癖して、17歳の主人公と悪友のようなポジションになっている。メギドはメインストーリーはパートボイス形式なのだが、バラムが仲間になる時は、ご丁寧に主人公を罵倒する台詞をフルボイスで用意してくれた。皆「フルボイス罵倒(固有名詞)」って言ってる。
因みに私はフルボイス罵倒が聴きたくてメギドを始めた。
その後も大体主人公の隣に居るし、プレイヤーからは「陰険鎖野郎」と愛のある罵倒をされまくっている。素材を落とさないのが悪い。
味覚がぶっ壊れており、牛乳の炭酸割りを好んで飲み、猫の餌も沢山食べる。その悪食っぷりは公式からも「やりたい放題です」と言われている。
あとは紹介していないが、メギド一の未亡人(髭の男)からは、主人公とのやり取りを過去の自分に照らし合わせてニコニコされている。あ~~~エモいぞ手前!!
他にも個性が強いキャラが山程いる。個人的おすすめを並べておく。
と、メギドには記事では書ききれない位の個性豊かなキャラが勢ぞろいだ。その中には間違いなく好きなキャラが一人は居るし、いつの間にか皆好きになっている、不思議な魅力を持ったゲームだ。ついでと言わんばかりにキャラは皆最高ランクまで育てられるし、面倒くさい周回も条件を満たせばスキップできる。戦略さえ立てられれば、何処へだって推しキャラと冒険できる。
メギドには、安易な「キャラのデレ」は存在しない。むしろメインキャラクターの一人から、どれだけ一緒に過ごしていても「お前はキノコを探す豚だ」と罵倒される。
小腹がすいたとぼそりと呟けば、「お前に理性は無いのか?」やら「その辺の草でも食べてみたらどう?」と、程度に差はあれど、間違いなく罵倒される。
だが、そんな多種多様な罵倒をしてくるキャラクター達も、皆、主人公の事を信頼し、深い暗闇をあがき続けている。その全ては、暗闇の中に差し込む一筋の光である、たった一つの「勝算」を掴む為だ。
君は魅力的なキャラ達と世界を救ってみたくはないか? 勝算を掴んでみたくないか?
興味を持った人がもしいれば、さっそくDLしてみて欲しい。そして一緒に村を焼こう。それが救いだ。